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　　　　　　　　　　本日の概況、明日の展望

https://www.kabusaku.com/　　　　　　　　　　　　2024年5月1日　発行
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▼本日の株式市場の動き

・日経平均は反落も底堅さを見せる
本日の日経平均は470円高の38,405円と続伸しました。
昨日の米市場が大幅下落となったことで日経平均も売りが先行しました。
大幅上昇の反動による利益確定売りが広がり一時全面安となったことで、
日経平均も369円安まで下げ幅を広げる場面がありました。
ただ38,000円の節目や5日線をサポート意識に下げ止まると、
後場にかけては先物主導で買戻しが入って下げ渋る展開となり、
一時はプラスに切り返しましたが、引けにかけては下落で終了しました。

日経平均寄与度上位は、レーザーテック+67.34円、アドバンテスト+38.18円、
ダイキン工業+9.48円、TDK+7.55円、ファナック+5.23円、資生堂+4.54円など。
下位は、ファーストリテイリング-35.31円、ソフトバンクG-24.71円、
信越化学-19.78円、東京エレクトロン-17.56円など。

プライムの騰落数は、値上がり26%、値下がり70%とほぼ全面安。
規模別指数は、大型-0.43%、中型-0.59%、小型-0.81%と全て下落。
日経平均は先物主導で一時はプラスに切り返す場面があったものの、
個別は中小型株中心に利益確定売りが優勢となり、
一時は値下がり8割超の全面安、終値ベースでも値下がりが7割超となりました。

グロース市場は、グロースコア-0.56%、グロース250-0.18%と下落しました。
ナスダックの大幅下落の影響もあって売りが先行しました。
日経平均に連動して後場はプラスに切り返す動きもありましたが、
グロース市場も値下がり優勢となっていたことから小幅下落で終了となりました。

会員銘柄は、データセクション（3905）がストップ高の大暴騰となったほか、
さくらケーシーエス（4761）も売り先行ながら切り返して即日大幅上昇、
リンカーズ（5131）も大幅上昇となりました。
他、メルマガ銘柄のアジャイルメディア・ネットワーク（6573）が
本日は大幅上昇となりました。
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▼今晩の米市場の動向とイベント

・重い展開か
米先物は小動きとなっております。
今晩の米市場は、上値の重い揉み合いの展開が予想されます。
FOMCはタカ派な内容が予想されますが、これは既に織り込み済みとなっており、
無事に通過となれば、昨日の大幅下落に対する一旦の
買い戻しの動きに繋がる可能性がありそうです。

ただ雇用統計の前哨戦となるADP雇用統計も予定されており、
昨日に続いて雇用インフレ圧力が強まる結果になるようだと、
雇用統計への警戒感も高まりやすく、長期金利の上昇を呼び込み
相場の重しとなってくることが考えられます。
またISM製造業景況指数、製造業PMIも同時に注目となり、
昨日と同様に景気悪化と雇用インフレ上昇が重なる
スタグフレーション警戒に注意が必要です。

主要企業決算は、ファイザー、クアルコム、イーベイ、マスターカード、
エスティローダー、アイデックス・ラボラトリーズ、クラフトハインツ、
オートマティックデータ、ガーミン、マリオット・インターナショナル、
CVSヘルス、ジョンソンコントロールズ、べリスク・アナリティクス、
ウィスコンシンエナジー、ヤムブランズ、デュポンエナジーなど。

・経済指標やイベント（数値は市場予想値）
MBA住宅ローン申請指数
4月ADP雇用統計　18.0万人
4月製造業PMI　49.9
4月ISM製造業景況指数　50.0
4月ISM支払価格　55.4
3月JOLT労働調査求人件数　869.0万件
3月建設支出　前月比+0.3%
EIA原油在庫　前週比-201.8万バレル
FOMC

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▼テクニカル分析

・75日線は維持できず
日経平均は反落となり、昨日回復した75日線を割り込みました。
一方で上昇する5日線は維持しており、上値の重さと下値の固さを
同時に確認した格好で、揉み合いの日柄調整を意識した動きとなりそうです。
25日線を意識した展開が続きそうですが、
もう暫くは日柄調整を続けながら25日線の到着を待つ展開が予想されます。

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▼明日の展望と戦略

・連休前の週末で動きは重いか
明日の日経平均は揉み合いの展開が予想されれます。
日経平均は反落し75日線を割り込む動きとなりましたが、
昨日の米市場の大幅下落に対しては底堅く推移し、
5日線や38,000円の節目をサポートとして確認しました。
明日は、今晩の米雇用指標、FOMCを受けた米市場の結果次第とではありますが、
日経平均は揉み合いの流れが継続する想定されます。
ただ4連休前の週末となることから一旦の利益確定意識強まりやすく、
またボラティリティの高い不安定な相場が続いている点には注意したいところです。

個別は、日経平均の底堅さに比べると、連休が意識されていることもあって
中小型株中心に利益確定売りが広がりました。
明日も積極的な動きは期待し辛く、決算銘柄中心に個別物色の動きとなりそうです。